トレポン ワンポイントアドバイス
セレクターの交換方法・コツや調整方法など
ORGA AIRSOFTでは当店でコンプリートをご購入頂いたお客様はもちろんのこと、他店でご購入されたトレポンでもお持ち込みでメンテナンスなどさせて頂いております。
お客様のトレポンのメンテナンスの他コンプリート製作なども入れれば、トレポンをみてきた本数・カスタムした本数は業界でも1、2を争う実績がございます。
サバゲー業界全体で見るとまだまだユーザー数は少ないものの、一昔前に比べかなり浸透しているトレポン・SYSTEMA PTW。基本的にはORGAにてお預かりしてカスタムやメンテナンスをするところですが、最近では「簡単な作業であれば自分でもやってみたい」というお客様も結構多くいらっしゃいます。
トレポンは電動ガンに比べ1つ1つのパーツが独立して設計されているので、部分的な作業で見ればかなりとっつきやすいのが利点でもあります。
という訳で、今回は簡単な作業でドレスアップにも一役買う、セレクターの交換方法について解説させて頂きます。
セレクターの取り外し方法
①テイクダウンする
レシーバー後方のテイクダウンピンを抜いてテイクダウンします。
テイクダウンピンを抜くときは4~5mmのピンポンチとハンマーを使用してください。
テイクダウンピンは完全には抜けません。必ず奥で止まるようになっていますので不必要に強い力でハンマーを振り下ろさない様にしてください。
テイクダウンピンが止まったらレシーバーを膝の上に置き、ハンドガードを片手で押さえつつストックあるいはストックチューブをもう片方の手で叩くとレシーバーが上下に開きます。割と強めの力で叩いてください。
ハンマー使わなくてもテイクダウンピンが簡単に抜ける、ストックを叩かなくてもテイクダウンできてしまう、という場合は少しセッティングが甘いかもしれませんね。この話はまた追い追い!
②セレクターレバーストッパーを外し右側のセレクターを外す(アンビ仕様のみ)
テイクダウンできたら早速セレクターを外していきます。まずはアンビ側から作業します。
ギアボックスを上から見ると右側のセレクターの上部にシルバーのパーツが見えると思います。これが右側のセレクターを押さえているセレクターレバーストッパーになります。
組立作業者によってはテープで押さえている場合がありますので剥がしてください。
ギアボックスの溝とセレクターレバーストッパーの間に小さな切り欠きがあるので、そこに細いマイナスドライバーを挿しててこの原理で持ち上げれば簡単にセレクターレバーストッパーが外れます。
すると右側のセレクターが外せるようになります。
※アンビ仕様ではないギアボックスの場合は上記作業は必要ありません。
※右側セレクターがレバーではなくキャップタイプのものでもアンビ仕様となっている場合があります。左側のセレクターに合わせて稼動するかどうかお確かめの上作業してください。
③セレクタークリックボールスクリューを緩め左側のセレクターを外す
ギアボックスの左側セレクター上部にイモネジがあります。これがセレクターにクリック感を生むセレクタークリックボールにテンションを掛けるネジとなっています。2mmの六角レンチで回すことができます。
これを2mm程度飛び出るくらい緩めるとセレクターが抜けるようになります。
それでも固い場合はイモネジを完全に外してからセレクターを抜いてください。その際はクリックボールやスプリングが出てきますのでなくさないようご注意ください。
セレクターの取り付け方法
セレクターが外せたら、今までとは逆の手順で交換したいセレクターを取り付けていくだけですが、注意ポイントがありますので解説していきましょう。
①ギア位置を調整して左側セレクターレバーを取り付ける
セレクターレバーを挿し込む前に、まずは内部のギア位置を調整します。
まずは右側のセレクターホールを覗き、奥に見えるギアを細い工具で触れ、上に回らなくなるまで歯を押し上げます。
次に左側のセレクターホールから見えるセレクターラックギアを、こちらも細い工具などで左奥に動かなくなるまで押し込みます。
ギア位置の調整をしたら左側のセレクターレバーをセーフポジションで挿し込みましょう。グリグリと細かく回すと入りやすいです。
どうしてもセレクターが入りづらい、入ったとしても動きが固い、という場合はセレクター側のギアの山を金ヤスリで少しだけ削ってあげます。
クリック感が弱い場合はクリックボールの収まる3つの溝(穴?)の連結部分にバリがあったりするので、棒ヤスリなどで滑らかに丸めてあげましょう。
②セレクタークリックボールスクリューを締め込む
セレクタークリックボールスクリューはセレクターを外れないようにするストッパーの役割を持ちつつ、クリック感の調整をする役割も担っています。こちらの締め込み具合でセレクターの動きがかなり変わってきますので自分の好みの固さに調整しましょう。
セレクタークリックボールスクリューを抜き、スプリングやクリックボールを取り出している場合は、ボール → スプリング → スクリューの順でセットしてください。紛失しやすいパーツなので要注意!
③アンビ側のセレクターを取り付ける
左側のセレクターレバーを取り付けたら右側のセレクターレバーを取り付けます。
もうギアは左側のセレクターと連動するようになっていますので調整は不要です。そのまま挿し込みます。
しっかりと奥まで挿し込んだらセレクターレバーストッパーをギアボックスとレシーバーの間に挿し込み、レバーを固定します。こちらも左側の時と同じく入りが悪いときはセレクターのギアの山を少し削ってあげると良いでしょう。
最後にセレクターレバーストッパーが抜けない様に小さく切ったテープで押さえてください。
テープ以外にも、セレクターレバーストッパー自体をほんの少し曲げてやることで板バネの様にテンションが掛かり抜けなくする方法もあります。
④最後に改めてセレクターの動きをチェック!
両方のセレクターをセットしたら改めて左側のセレクターレバーの動きを確認しましょう。右側セレクターが連結されたことにより動きが多少固くなっている場合があります。
そんな時はセレクタークリックボールスクリューを緩めるなどして調整してください。
あとはレシーバーを閉じてテイクダウンピンを戻せば作業完了です。
セレクターを交換・調整したあとは、必ずセレクターが正しく動作しているかバッテリーを繋いで確認するようにしてください。
尚、アンビと言いつつも右側のセレクターは動きが渋く、あまり使用には適さない場合がほとんどです。
仕様上スムースに動かすのは中々難しいので飾り程度のものとご認識ください…(;^_^A
どうしてもスムースに動くようにしたいという場合は、セレクタージョイントギアのシムを抜くことで動作が軽くなる可能性があります。
こちらはギアボックスの分解など必要になってきますので、手間はかかってしまいますが…。
というわけでトレポンのセレクター交換方法を解説してきましたが如何でしたでしょうか?!以外と簡単にできそうだと思いませんか?
比較的簡単な作業で視覚的に効果的な外装パーツ交換ができてしまうので、セレクター交換はオススメの外装カスタムになります。是非チャレンジしてみてください!
アンビ機能を使って、シングルセレクターだけど右側のキャップも連動するシステマ アンビセレクターキャップという商品もございます。